映画「羊の木」覚書と感想

錦戸亮主演、映画「羊の木」を観ました。

以下ネタバレ感想です。


映画羊の木、とにかく雰囲気が暗い。
率直な感想として、まず暗い。
もうずっと曇り。劇中晴れていようとも、なお曇りであるかのように感じるくらいには全編通してずっとどんよりした雰囲気。
しかしこれが「過疎化した地方の町」をよく表現している。さびれた港町。その煽り文に一切の偽りは無い。
また、こういった雰囲気は監督の色がよく出ているような気もしたりしなかったり。(本当によく分かってない)
そしてこの映画は、思ってた以上に明るく笑えたり観たあとにスッキリするような、そんな簡単な映画ではなかった。


と、前置きしてみたけれど、とりあえず観た感想第二弾としては、

「観てよかった!!!!」

この一言に尽きる。

これは本当に観てよかった!!!!!
ちなみに一人で観て良かったと思ったし、監督並びに錦戸亮ちゃんたちはお誘い合わせの上と仰ってはいたが、私はこれは一人で観に行くべき映画だなと思った。
(人によるからそこは各々調整した方がいい)



いろいろ感想は言いたいんだけど、まず言いたいい!!!
あのね!!
俳優陣が超絶スーパー色っぽい!!!!

個性的な俳優陣とそのキャラクターがとっても良かった!
そう、だから、取り敢えずその俳優陣とキャラクターにフォーカスを当てながらつらつら書いていこうと思う。



①まず優香!!
優香めちゃくちゃエロかった!!!
すごい、これはほんとに口から「エロ……」って思わず出ちゃいそうなくらいエロかった!!!
単純な女の色気だけじゃない。
序盤からまあ月末が優香のおっぱい凝視してしまうくらいの豊満さもあるけどそうじゃなくて!
月末パパの歯ブラシを手伝う時のおっぱいから行くところとか、口の端に付いたお米をとって食べちゃうところとか(カメラも舐めて撮っててずるかった)。
そこも本当に充分エロくてドキドキしたんだけど、ただエロいんじゃなくて、すごくしっとりとした女の色気が、色っぽさがすごく魅力的だった。生きてきて優香を見て初めてエロいなと思った。

「旦那を首絞めセックスで誤って殺してしまった」「女子刑務所の話」「好きな人と死ぬまで一緒にいたい」
こういった情報が加味されていく度に優香の魅力が倍増しになっていき、さらに艶っぽく色っぽく見えた。
特に首絞めセックスの行は、それで人を殺めてしまったという危うさと、月末に「死ぬまで人を好きになってはいけないのか」と問う真剣な眼差しが、どうしようもなく色っぽくて、思わず息を飲んだ。
しかし当事者の月末はそれどころではない。
なぜなら「故意では無いと言っているが、結果的に殺人犯」になってしまった人間が身内になるかもしれない状況だからだ。
経緯がどうあれ、人は殺してしまっている。
そんな人物に、そういったことを問われて、果たして自分ならどう返すだろうか。
月末は何も答えなかった。
きっと私も、すぐに答えは出せない。
なぜなら、信じてくださいと言われても、だってもう既に信じていないし、信じられるわけがないから。
しかし月末パパは優香から殺人の話を聞いても、それでも気持ちは揺らがなかった。
その意思を聞いた月末は、それなら、ということであとは当事者間に任せた。まあここまで来るといくら息子であろうとももう大人だし、介入しようとも思わない気持ちもわかる。

そして結果的に優香は魚深で生きていく希望が掴めた。
どうか今度は平穏に暮らしてほしいと思う。
こう思ってる時点で、今は優香の言ったことを「信じている」私がいる。裁判では信じてもらえなかったことを、何も見ていないのにね。

優香エロいの話から逸れたけど優香はエロい。
錦戸亮ちゃんがお昼の番組でAVやんと言ってしまった理由、観たらわかる(ほんまか?)。
絶対見て欲しい。

あと、月末宅で月末パパとのろろ様が来るから部屋に入ろうねの行。
あの時どれだけの人が月末パパが死んでしまったと思っただろうか。
ここも、私はまんまと殺人犯という色眼鏡で観てしまっていたので、あ、死んじゃった、と思ってしまった。
月末パパ、骨折しただけでよかったね。
あとうらやましいぞ!!


田中泯さんの元ヤクザとクリーニング屋さん
口数はあまりなかったけれど、彼が出会ったクリーニング屋の女将さんがわかってくれる人で良かったパターン。
最初はあんなの誰しも邪魔者扱いしちゃう。し、見た目は怖い。
でも要領悪くてもきちんと仕事こなすし、害はない。それを見ているからこそ女将さんは何も知らない他人がこの人のことを怖がったりすることが気に障るわけで。

女将さんがきちんと自分の物差しで物事を測ることが出来る人で良かったと思う。
田中泯さんが刑務所出だと打ち明けた時、信じる疑うではなく、女将さんは自分の「感覚」を信じた人だった。
そして、田中泯さんはこの人がいるクリーニング屋さんに割り振られて「良かった」タイプの人だったのだろう。
きっと魚深で10年やっていける。
あと、田中泯さんの演技がすごかった。特に何もしてはいないのだけれど、特に何もしていないのに放たれる威圧感とか存在感、恐怖のようなもの。それがスクリーンを通してもわかる。
そりゃあクリーニング屋さんの売上も落ちるわと思う。
こういった存在だけで演技になる俳優さんは、日本にどれだけいるのだろうとも考えた。
出てくる受刑者の中では一番好ましかった。
最後海から上げられたのろろ様をバックに二人でインカメ写メするのほほえましかったね。


③理髪店の元受刑者店主と福元(水澤さん)
福元も、元受刑者店主が切り盛りする理髪店に務めることが出来て「良かった」人だ。
店主が「居場所があることが大切だ、重要だ」との旨を言っていたが、出所後生活していく上ではまずここが大変であり不安なのは、そういった経験が無い私でも容易く想像が出来る。
そんな状況で同じ境遇の店長に出会えた福元はラッキーだったのだが、おそらく酒を飲むと人が変わるのだろう。
一升瓶ラッパして暴れる福元を見て、私たち視聴者はどうしても「このひと殺人した人だからこんなんになるんだ…」と思ってしまう。
しかし、確か殺人に酒は関係なかった(と思う)(記憶違いかも)。
それなのに、やっぱりなんかおかしい・ヤバいなこの人…と見てしまう。
殺人犯だと知らない状態であのシーンを見たら、絶対違った感覚で福元を見ているはずだ。
殺人を犯した、というこの一点だけで(だけというのは語弊があるが)、人を見る目は変わる。それはもうきっと我々一般人にはあまりにも非現実的すぎて仕方がないことだろうとも思う。
だが、店主も元受刑者ということもあり、彼は福元を見捨てずに見限らずに、あの酒の場を経ても、何も言うこともなく店に出していた。
この店主が理解できる立場の人だったからこそ福元はラッキーだったが、もしそうじゃ無かったら、、と思うと、魚深市にまたひとつ死体が上がっていたかもしれない。
福元もまた、理髪店店主の元で、この町で生きていけるだろう。


④酒の席で暴れる福元を見て怯える市川実日子
彼女についてはよくわからなかった。
ただ、酒乱の夫を一升瓶で殴り殺した己を、またやってしまうのではないかと信じることが出来ず怯えていた。
彼女の殺人は、彼女の思うところではなかったのだろうと思う。だからといって殺してはいけないことなんてとうに分かりきっていて、それでもやってしまった自分が怖い…。
自分をまだ「疑っている」状況だった。
比較的彼女は平穏な生活を望む傾向にあるかと思うので、あのまま魚深でゆっくりと過ごしてほしいと思ったし、きっと平穏に過ごせる人だと思う。

庭に動物達を埋める場面だが、最初は骨の標本でも作るのかもしくはそういう趣味があるのか?と思ったのだが、どうやら芽を出そうとしていた(?)らしい。
映画のラストではしっかり芽も出て、それは残った受刑者たちの希望を表しており、それこそが羊の木になり得るのだろうと思う。



北村一輝
めちゃくちゃ北村一輝だったような気がした。
私が北村一輝見る時って基本「おっ、北村一輝だ!」と思って見てしまうが、今回もそうだった。
めちゃくちゃ北村一輝だったし、とてもいい北村一輝感があった。
役どころとしては、出所して魚深に来た殺人犯のうちで唯一再犯しそうな雰囲気をあからさまに出している、わかりやすく言うと新宿歌舞伎町とかミナミとかあたりにいそうなヤベーワルのにーちゃん。
刑務所では写真部だったらしく、カメラを構える姿は可愛かったし北村一輝の笑ったお顔って可愛いよね。

とまあそんな北村一輝は魚深の平和な雰囲気が気に入らない様子で、何か悪いことに手を染めそう。
結局のろろ祭の時に見抜いた元受刑者たちに声をかけたりしていたし、ふつうに再犯する感じだった。その意識はあったし刑務所で反省はおろか更生もしなかったタイプだった。
顔は北村一輝で可愛いんだけど、ウザかった。

彼についての深くは、次の松田龍平を語る際にまとめようと思う。


松田龍平
最後になるが松田龍平の宅配便業者、宮腰。
錦戸亮ちゃん演じる月末と「ともだち」になる受刑者。あとアヤの恋人にもなってた。
すなわち受刑者の中では一番近しい存在。
害はなさそうなありそうな。
彼だけは最初に出会った時に、自分からぺらぺらと自らの受刑理由を語っていた。過剰防衛で懲役一年半(だったかな)だという。
今思うと「殺人」に対して何の思いもないからそうペラっと言えるわけで。うん、なんかとにかく映画観たあとだとヤベーヤツなんだけど、月末の立場だとなんとなく人当たりもいいし、(私は年齢しらんけど)歳も近いし、楽器もやりはじめて楽しくしてそうだったし、、、
うーん、だから信じる、信じようとしてみちゃう気持ちもわかるかな。
優香の時と違うのは、彼が月末にとって「ともだち」にあたる存在として位置づけられたこと。
ここが、わりと大きいような気がする。

結局松田龍平は、そんな月末やアヤの気も知らず、平然と殺人を犯す。
面白いほど呆気なく殺すから、余計に怖かった。
無表情で、何を考えているかわからない様子で、殺す理由が「邪魔だから、ウザイから、頭にきたから」とか、なんかそんなくらいのことだと思うんだけど、それだけですぐに「何の感情もなく殺せてしまう人間がいる」ことが怖い。
それが自分の近くにいるかもしれないと考えると、まあ正直怖いよね。

北村一輝が彼に「何人殺したのか」と問う場面があったが、答えはなかった。
少年院に入ったのは一、二度程度であってほしいが、果たしてどうなのか。

宮腰が北村一輝を車で轢く際、一切の迷いも躊躇いもなかったのが怖かった。そのあと月末宅で「今日はちょっと疲れたから」といった理由で眠れるのも怖い。
そしてそれを演じる松田龍平はすごかった。
ふつうに、あ〜コイツこえーやつだ…と思ってしまうんだけど、その頃になると少し月末が入ってきて、それでももしかしたら松田龍平はやっていないんじゃないか…?とすら思えてくるところがスゴい。
三人殺したのを見ているのにも関わらずね。

結局宮腰は、のろろ様を「見ていた」よね。
月末は「見ないように」していた。
その土地の、今も残っている風習とか言い伝えって、ただの作り話かもしれないけれど私はなんだか怖いなと感じてしまうし、今回改めて怖いと感じた。

結局生贄にされたのは宮腰で、月末はのろろ様に「守られ」て、今後また平穏に過ごせるのだと思う。
のろろ様は守り神だと信じてきた月末が勝った。

やーしかし、宮腰が月末の手を引っ張って飛び降りたところはめちゃくちゃ緊張感があったなー!
すごくヒヤヒヤしたしドキドキした。
いい意味でも、わるい意味でも。

羊の木にいる羊は5匹。
北村一輝は死んで、宮腰も死んだわけだから、あと一人は?となると理髪店店主なのだろうか。




【エンディングについて】

エンディングのサビで繰り返される
Just remember that death is not the end
というワード。

覚えておきなよ、死が終わりじゃないことを
みたいな感じだと思うんだけど、ほんとにそう。

宮腰が死んで、それで町は平穏な日々を取り戻したかもしれないが、そもそもの問題である「過疎化」は解消されていないし、「極秘プロジェクト」もどうなったのかわからない。
また新たに受刑者が送り込まれる可能性だってあるし、いま残って居場所を見つけた元受刑者四人のことも、本当に信用していいのだろうか?と、私だったら思ってしまう。

それなのに月末は一件落着したような顔をして、日常を取り戻した「つもり」でいるように見えた。
人間の慣れとはまったく恐ろしいうえ愚かだが、そういった人を信じる愚かさ、人情が無ければ息苦しいのも確かである。
そして思い出した時に、今後も信じるのか疑うのかで頭を悩ませるのだろう。



【感想】

あらかた感想みたいなものは記したが、未だにどう感じ取るのが正解なのかがわからない。
映画好きの人が好むかんじの作品かなぁと思ったり。
観たあとの劇場の空気は、どんより、シーン、といった感じで、その雰囲気ああわかるな〜と。みんなたぶん終着地点が見えてないまま見終えてしまったんだろうな〜と思った。
もはや信じるのが正か、疑うのが正か、などといった話では無くなっている。
そして私は羊の木はこの一回限りで観るのは終わりにしたい。雰囲気が重たくて、今の気分だとそう思えてしまう。
優香さんも言ってたけど、これ体調面整えて見た方がいい。私は観るなら近くてもあと半年は空けたい。観るのしんどかった(笑)

でもほんとうに観て良かったなと思えた。
綿密かつ大胆な演技をする俳優陣に、くせのある監督、音楽パートはアヤが同じコードばっかり弾いてるのが気になったりしつつ、嫌な意味でのハラハラドキドキ、そしてこの主演を務めた錦戸亮ちゃん。
観ない理由は無い。
こうやって色々考えてみるきっかけにもなった。
いろんな気づきを得て久々にアウトプットする気にもなれたし、良かった。
うん、やっぱ一人で見て、一人で壁打ちしながら感想整理するのがいい映画かも。私はね!

そうだ!!錦戸亮ちゃんのチャリ乗る所作がとても好きだった!!!市民〜!ってかんじ!!
そして本当にふつうのひとの役だったな。
いないのは分かるけど、もしかしたらうちの区役所にも錦戸亮ちゃんみたいな役員いるんちゃうか?と思える感じ。ただ顔面が爆裂に可愛い。紙を手に受刑者待ってるところまじ激マブ。要チェケ。


ひとまず終わる。


20180205追記

錦戸亮主演、映画「羊の木」を観ました。

以下ネタバレ感想です。


映画羊の木、とにかく雰囲気が暗い。
率直な感想として、まず暗い。
もうずっと曇り。劇中晴れていようとも、なお曇りであるかのように感じるくらいには全編通してずっとどんよりした雰囲気。
しかしこれが「過疎化した地方の町」をよく表現している。さびれた港町。その煽り文に一切の偽りは無い。
また、こういった雰囲気は監督の色がよく出ているような気もしたりしなかったり。(本当によく分かってない)
そしてこの映画は、思ってた以上に明るく笑えたり観たあとにスッキリするような、そんな簡単な映画ではなかった。


と、前置きしてみたけれど、とりあえず観た感想第二弾としては、

「観てよかった!!!!」

この一言に尽きる。

これは本当に観てよかった!!!!!
ちなみに一人で観て良かったと思ったし、監督並びに錦戸亮ちゃんたちはお誘い合わせの上と仰ってはいたが、私はこれは一人で観に行くべき映画だなと思った。
(人によるからそこは各々調整した方がいい)



いろいろ感想は言いたいんだけど、まず言いたいい!!!
あのね!!
俳優陣が超絶スーパー色っぽい!!!!

個性的な俳優陣とそのキャラクターがとっても良かった!
そう、だから、取り敢えずその俳優陣とキャラクターにフォーカスを当てながらつらつら書いていこうと思う。



①まず優香!!
優香めちゃくちゃエロかった!!!
すごい、これはほんとに口から「エロ……」って思わず出ちゃいそうなくらいエロかった!!!
単純な女の色気だけじゃない。
序盤からまあ月末が優香のおっぱい凝視してしまうくらいの豊満さもあるけどそうじゃなくて!
月末パパの歯ブラシを手伝う時のおっぱいから行くところとか、口の端に付いたお米をとって食べちゃうところとか(カメラも舐めて撮っててずるかった)。
そこも本当に充分エロくてドキドキしたんだけど、ただエロいんじゃなくて、すごくしっとりとした女の色気が、色っぽさがすごく魅力的だった。生きてきて優香を見て初めてエロいなと思った。

「旦那を首絞めセックスで誤って殺してしまった」「女子刑務所の話」「好きな人と死ぬまで一緒にいたい」
こういった情報が加味されていく度に優香の魅力が倍増しになっていき、さらに艶っぽく色っぽく見えた。
特に首絞めセックスの行は、それで人を殺めてしまったという危うさと、月末に「死ぬまで人を好きになってはいけないのか」と問う真剣な眼差しが、どうしようもなく色っぽくて、思わず息を飲んだ。
しかし当事者の月末はそれどころではない。
なぜなら「故意では無いと言っているが、結果的に殺人犯」になってしまった人間が身内になるかもしれない状況だからだ。
経緯がどうあれ、人は殺してしまっている。
そんな人物に、そういったことを問われて、果たして自分ならどう返すだろうか。
月末は何も答えなかった。
きっと私も、すぐに答えは出せない。
なぜなら、信じてくださいと言われても、だってもう既に信じていないし、信じられるわけがないから。
しかし月末パパは優香から殺人の話を聞いても、それでも気持ちは揺らがなかった。
その意思を聞いた月末は、それなら、ということであとは当事者間に任せた。まあここまで来るといくら息子であろうとももう大人だし、介入しようとも思わない気持ちもわかる。

そして結果的に優香は魚深で生きていく希望が掴めた。
どうか今度は平穏に暮らしてほしいと思う。
こう思ってる時点で、今は優香の言ったことを「信じている」私がいる。裁判では信じてもらえなかったことを、何も見ていないのにね。

優香エロいの話から逸れたけど優香はエロい。
錦戸亮ちゃんがお昼の番組でAVやんと言ってしまった理由、観たらわかる(ほんまか?)。
絶対見て欲しい。

あと、月末宅で月末パパとのろろ様が来るから部屋に入ろうねの行。
あの時どれだけの人が月末パパが死んでしまったと思っただろうか。
ここも、私はまんまと殺人犯という色眼鏡で観てしまっていたので、あ、死んじゃった、と思ってしまった。
月末パパ、骨折しただけでよかったね。
あとうらやましいぞ!!


田中泯さんの元ヤクザとクリーニング屋さん
口数はあまりなかったけれど、彼が出会ったクリーニング屋の女将さんがわかってくれる人で良かったパターン。
最初はあんなの誰しも邪魔者扱いしちゃう。し、見た目は怖い。
でも要領悪くてもきちんと仕事こなすし、害はない。それを見ているからこそ女将さんは何も知らない他人がこの人のことを怖がったりすることが気に障るわけで。

女将さんがきちんと自分の物差しで物事を測ることが出来る人で良かったと思う。
田中泯さんが刑務所出だと打ち明けた時、信じる疑うではなく、女将さんは自分の「感覚」を信じた人だった。
そして、田中泯さんはこの人がいるクリーニング屋さんに割り振られて「良かった」タイプの人だったのだろう。
きっと魚深で10年やっていける。
あと、田中泯さんの演技がすごかった。特に何もしてはいないのだけれど、特に何もしていないのに放たれる威圧感とか存在感、恐怖のようなもの。それがスクリーンを通してもわかる。
そりゃあクリーニング屋さんの売上も落ちるわと思う。
こういった存在だけで演技になる俳優さんは、日本にどれだけいるのだろうとも考えた。
出てくる受刑者の中では一番好ましかった。
最後海から上げられたのろろ様をバックに二人でインカメ写メするのほほえましかったね。


③理髪店の元受刑者店主と福元(水澤さん)
福元も、元受刑者店主が切り盛りする理髪店に務めることが出来て「良かった」人だ。
店主が「居場所があることが大切だ、重要だ」との旨を言っていたが、出所後生活していく上ではまずここが大変であり不安なのは、そういった経験が無い私でも容易く想像が出来る。
そんな状況で同じ境遇の店長に出会えた福元はラッキーだったのだが、おそらく酒を飲むと人が変わるのだろう。
一升瓶ラッパして暴れる福元を見て、私たち視聴者はどうしても「このひと殺人した人だからこんなんになるんだ…」と思ってしまう。
しかし、確か殺人に酒は関係なかった(と思う)(記憶違いかも)。
それなのに、やっぱりなんかおかしい・ヤバいなこの人…と見てしまう。
殺人犯だと知らない状態であのシーンを見たら、絶対違った感覚で福元を見ているはずだ。
殺人を犯した、というこの一点だけで(だけというのは語弊があるが)、人を見る目は変わる。それはもうきっと我々一般人にはあまりにも非現実的すぎて仕方がないことだろうとも思う。
だが、店主も元受刑者ということもあり、彼は福元を見捨てずに見限らずに、あの酒の場を経ても、何も言うこともなく店に出していた。
この店主が理解できる立場の人だったからこそ福元はラッキーだったが、もしそうじゃ無かったら、、と思うと、魚深市にまたひとつ死体が上がっていたかもしれない。
福元もまた、理髪店店主の元で、この町で生きていけるだろう。


④酒の席で暴れる福元を見て怯える市川実日子
彼女についてはよくわからなかった。
ただ、酒乱の夫を一升瓶で殴り殺した己を、またやってしまうのではないかと信じることが出来ず怯えていた。
彼女の殺人は、彼女の思うところではなかったのだろうと思う。だからといって殺してはいけないことなんてとうに分かりきっていて、それでもやってしまった自分が怖い…。
自分をまだ「疑っている」状況だった。
比較的彼女は平穏な生活を望む傾向にあるかと思うので、あのまま魚深でゆっくりと過ごしてほしいと思ったし、きっと平穏に過ごせる人だと思う。

庭に動物達を埋める場面だが、最初は骨の標本でも作るのかもしくはそういう趣味があるのか?と思ったのだが、どうやら芽を出そうとしていた(?)らしい。
映画のラストではしっかり芽も出て、それは残った受刑者たちの希望を表しており、それこそが羊の木になり得るのだろうと思う。



北村一輝
めちゃくちゃ北村一輝だったような気がした。
私が北村一輝見る時って基本「おっ、北村一輝だ!」と思って見てしまうが、今回もそうだった。
めちゃくちゃ北村一輝だったし、とてもいい北村一輝感があった。
役どころとしては、出所して魚深に来た殺人犯のうちで唯一再犯しそうな雰囲気をあからさまに出している、わかりやすく言うと新宿歌舞伎町とかミナミとかあたりにいそうなヤベーワルのにーちゃん。
刑務所では写真部だったらしく、カメラを構える姿は可愛かったし北村一輝の笑ったお顔って可愛いよね。

とまあそんな北村一輝は魚深の平和な雰囲気が気に入らない様子で、何か悪いことに手を染めそう。
結局のろろ祭の時に見抜いた元受刑者たちに声をかけたりしていたし、ふつうに再犯する感じだった。その意識はあったし刑務所で反省はおろか更生もしなかったタイプだった。
顔は北村一輝で可愛いんだけど、ウザかった。

彼についての深くは、次の松田龍平を語る際にまとめようと思う。


松田龍平
最後になるが松田龍平の宅配便業者、宮腰。
錦戸亮ちゃん演じる月末と「ともだち」になる受刑者。あとアヤの恋人にもなってた。
すなわち受刑者の中では一番近しい存在。
害はなさそうなありそうな。
彼だけは最初に出会った時に、自分からぺらぺらと自らの受刑理由を語っていた。過剰防衛で懲役一年半(だったかな)だという。
今思うと「殺人」に対して何の思いもないからそうペラっと言えるわけで。うん、なんかとにかく映画観たあとだとヤベーヤツなんだけど、月末の立場だとなんとなく人当たりもいいし、(私は年齢しらんけど)歳も近いし、楽器もやりはじめて楽しくしてそうだったし、、、
うーん、だから信じる、信じようとしてみちゃう気持ちもわかるかな。
優香の時と違うのは、彼が月末にとって「ともだち」にあたる存在として位置づけられたこと。
ここが、わりと大きいような気がする。

結局松田龍平は、そんな月末やアヤの気も知らず、平然と殺人を犯す。
面白いほど呆気なく殺すから、余計に怖かった。
無表情で、何を考えているかわからない様子で、殺す理由が「邪魔だから、ウザイから、頭にきたから」とか、なんかそんなくらいのことだと思うんだけど、それだけですぐに「何の感情もなく殺せてしまう人間がいる」ことが怖い。
それが自分の近くにいるかもしれないと考えると、まあ正直怖いよね。

北村一輝が彼に「何人殺したのか」と問う場面があったが、答えはなかった。
少年院に入ったのは一、二度程度であってほしいが、果たしてどうなのか。

宮腰が北村一輝を車で轢く際、一切の迷いも躊躇いもなかったのが怖かった。そのあと月末宅で「今日はちょっと疲れたから」といった理由で眠れるのも怖い。
そしてそれを演じる松田龍平はすごかった。
ふつうに、あ〜コイツこえーやつだ…と思ってしまうんだけど、その頃になると少し月末が入ってきて、それでももしかしたら松田龍平はやっていないんじゃないか…?とすら思えてくるところがスゴい。
三人殺したのを見ているのにも関わらずね。

結局宮腰は、のろろ様を「見ていた」よね。
月末は「見ないように」していた。
その土地の、今も残っている風習とか言い伝えって、ただの作り話かもしれないけれど私はなんだか怖いなと感じてしまうし、今回改めて怖いと感じた。

結局生贄にされたのは宮腰で、月末はのろろ様に「守られ」て、今後また平穏に過ごせるのだと思う。
のろろ様は守り神だと信じてきた月末が勝った。

やーしかし、宮腰が月末の手を引っ張って飛び降りたところはめちゃくちゃ緊張感があったなー!
すごくヒヤヒヤしたしドキドキした。
いい意味でも、わるい意味でも。

羊の木にいる羊は5匹。
北村一輝は死んで、宮腰も死んだわけだから、あと一人は?となると理髪店店主なのだろうか。




【エンディングについて】

エンディングのサビで繰り返される
Just remember that death is not the end
というワード。

覚えておきなよ、死が終わりじゃないことを
みたいな感じだと思うんだけど、ほんとにそう。

宮腰が死んで、それで町は平穏な日々を取り戻したかもしれないが、そもそもの問題である「過疎化」は解消されていないし、「極秘プロジェクト」もどうなったのかわからない。
また新たに受刑者が送り込まれる可能性だってあるし、いま残って居場所を見つけた元受刑者四人のことも、本当に信用していいのだろうか?と、私だったら思ってしまう。

それなのに月末は一件落着したような顔をして、日常を取り戻した「つもり」でいるように見えた。
人間の慣れとはまったく恐ろしいうえ愚かだが、そういった人を信じる愚かさ、人情が無ければ息苦しいのも確かである。
そして思い出した時に、今後も信じるのか疑うのかで頭を悩ませるのだろう。



【感想】

あらかた感想みたいなものは記したが、未だにどう感じ取るのが正解なのかがわからない。
映画好きの人が好むかんじの作品かなぁと思ったり。
観たあとの劇場の空気は、どんより、シーン、といった感じで、その雰囲気ああわかるな〜と。みんなたぶん終着地点が見えてないまま見終えてしまったんだろうな〜と思った。
もはや信じるのが正か、疑うのが正か、などといった話では無くなっている。
そして私は羊の木はこの一回限りで観るのは終わりにしたい。雰囲気が重たくて、今の気分だとそう思えてしまう。
優香さんも言ってたけど、これ体調面整えて見た方がいい。私は観るなら近くてもあと半年は空けたい。観るのしんどかった(笑)

でもほんとうに観て良かったなと思えた。
綿密かつ大胆な演技をする俳優陣に、くせのある監督、音楽パートはアヤが同じコードばっかり弾いてるのが気になったりしつつ、嫌な意味でのハラハラドキドキ、そしてこの主演を務めた錦戸亮ちゃん。
観ない理由は無い。
こうやって色々考えてみるきっかけにもなった。
いろんな気づきを得て久々にアウトプットする気にもなれたし、良かった。
うん、やっぱ一人で見て、一人で壁打ちしながら感想整理するのがいい映画かも。私はね!

そうだ!!錦戸亮ちゃんのチャリ乗る所作がとても好きだった!!!市民〜!ってかんじ!!
そして本当にふつうのひとの役だったな。
いないのは分かるけど、もしかしたらうちの区役所にも錦戸亮ちゃんみたいな役員いるんちゃうか?と思える感じ。ただ顔面が爆裂に可愛い。紙を手に受刑者待ってるところまじ激マブ。要チェケ。


ひとまず終わる。


20180205
追記

普段我々は偏見を無くそうだとかそういった世界に身を置き、私個人としてもそういった目は持たないようにと意識している、わけではないが、まあみんなハッピーになる世界の方がいいので偏見というもの自体を考えないようにしている。(この時点でそういった意識を持ってしまっているのだなと思い知らされる)

この映画を見て考えたのは、犯罪者への偏見である。

殺人をした。
そういった人たちは、どうしても我々の目には異質に映ってしまう。
これは仕方の無いことなのだろうか。
その動機も理由も知らずに、『殺人を犯した』からという一点のみで他人を推し量れないのではないか。

学生時不勉強であった身でこういったことを言うのも気が引けるのだが、世間で殺人が起きたとして、その犯人はまあメディアでもなんでもだいたいは極悪人として報道される。そして我々の目にも、そのように映ってしまうのが世の常であるのは、間違いではないと言える。
そんな中、被疑者のことを考えたことがある人間は、どれだけいるのだろうか。
被害者の立場で考えるひとが多いのは仕方が無い。だってみんな、誰しも自分がまさか犯罪をしてしまうなんて思ってもみないことだろうから。しかしだからといって、一方的に被疑者を叩くことは、ケースバイケースではあるのだが、それは違うと私は常々思う。
そして人権というものは人間が等しくもつ権利であるので、当然罪を犯してしまった人にだって人権はあることを、我々は再認識すべきではないか。


身近にある犯罪と祭り上げられるものの事例として顕著なのが『チケット』に纏わるものだ。
私はこの事例において、若い女子が私利私欲の為ではあるといえ、簡単に犯罪を犯してしまえるシステム自体が好ましくない。チケットの高額転売や詐欺行為は、被害者がいる時点で許されるべきではないのだが、魔が差したからといって行ってしまった被疑者を叩く気にもなれない。
確かチケットの高額転売で書類送検されたという事例がつい最近にあったかと思う。
調べると懲役2年6ヶ月、執行猶予4年。
この判決自体は大きな進歩であると言えるが、執行猶予が4年もついているので、4年の間再犯・その他の違反や犯罪が無ければ懲役刑には至らない。つまり刑務所送りにはならない。しかし多くの人は、『チケット高額転売でムショ送り』と捉えているのではなかろうか。

実はこういった執行猶予中の人間は、わりと世間にいる。
ちなみに執行猶予中に結婚することだって可能だ。
だから、いわゆる犯罪者は本当に身近にいる可能性がある。(殺人はまた別なので懲役刑になるが、例外ももちろんある)(法の世界は例外だらけだ)
それを、もしカミングアウトされたとき、私はどう思ってしまうだろう。
当人の悲しみや感情を受け止められるのだろうか。馬鹿なことをしたと反省していればいいが、そういった人間だけとも限らない。私自身、まだ身近でそういった人間に出会ったことは無いが、今後無いとも言い切れない。
チケットの件だって、大事になって初めて事の重大さに気づいてから警察だったり裁判だったりがあるわけで、そのあと被疑者だった子の精神面がどうなっているのかなんて赤の他人である私には到底分からないが、わかろうとする気持ちだけは、いつでも持っていたいと思う。


何が書きたかったのかもはや分からなくなってきているが、ちょっとこういうことも考えてみて、文字で残しておきたかった。
あとなんか色々言っているが、自分の知識となるものは学生の自分に専攻していたとはいえ専門ではないので間違っている可能性もあるから(てか間違っていると思うから)詳しくは自分で調べて欲しい。
いわゆる勧善懲悪だけでは物事を計れないのだと、我々は再認識すべきであると考える。


妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」感想と覚書

関ジャニ∞にはまってそろそろ半年。

そんな私が横山裕さん主演、「上を下へのジレッタ」を観劇してきたので感想などを残しておきたいと思う。根がキモオタでなんでもすぐ感動するしすぐエモがるせいで文はとっても長い。でも熱が冷めないうちに、感想と覚書。

※面白い文章は書けないし自分用の覚書なところが多いのでぜんぜん読まなくて大丈夫です。ツイッターランドにたくさんすてきな感想が流れているのでそっちの方が絶対楽しい。

 

 

www.bunkamura.co.jp

 

あらすじは上記リンクから。

  

 

まず、私が舞台やミュージカルを観に行く動機は主に三つある。

①推しが出ているから

②推しはいないけど内容が気になる

③その舞台・ミュージカルそのものが好き

に分けられる。

 

①の場合は、推しありきだから推しが出ていない限りは自分から足を運ばないようなものがほとんど。演出家や音楽担当の方が私の肌に合わない・絶対クソ舞台、って分かっていても行く。それで面白かったらラッキーだし、共演者の方々が豪華だと大大大ラッキー!その上、脚本や構成、音楽が自分好みだと大満足!!!基本はそんな感じ。

感覚的にはお金を払って動く推しを見に行く。+ラッキーがあればハチャメチャに大満足!!になる。

 

今回のジレッタの第一歩はまさにそれ。

「横山さんが出ているから行く。」

ひどく明瞭な理由だと自分でも思うし、そもそも舞台観劇をライフワークとしている人以外は舞台見に行く理由の一つに必ず目当ての俳優の存在があるのではないか。私も例には漏れない。

今回はそれに加えてあらすじを読む限り「上を下へのジレッタ」の内容も面白そうだった。手塚治虫と聞いただけで勝手に期待をしてしまう。その上見渡してみると共演者の方々も素敵な方ばかり!

おやおやこれはもしかして、めちゃくちゃ楽しいかもしれないな…???

演出家の倉持裕さんのことこそ存じ上げていなかったけれど、発売されている雑誌のインタビューを読むと、原作読んでもいないくせに彼がどう原作を料理して味付けしたのかもめちゃくちゃ気になった。

(そして後にこの倉持裕氏にひれ伏すこととなる)

 

 

しかしやっぱりジャニーズが出てる舞台に足を運ぶのは初めてのことになるし、Jの現場に行くのは三度目とかそんなもんで、ちょっと不安を抱えていたところがあった。謎の怖さ。できれば生きて帰りたいって思っていた。いろんな意味で。

それに加えて何度もつまらない舞台にあたったことがあるせいで、そっちも若干不安だった。期待してたぶん、もし…なんてことを頭の片隅で考えていたけど、まあ横山さんの顔面is最高ofゼウスだしそれで元は取れるしまあそのときはそのときで…、と。

 

でもね、そんなのただの杞憂だったんだ〜!

 

 

5/19マチネと5/20マチネ。

私の初日と千秋楽。

 

初見はとにかく衝撃だった。

全部が楽しかったし全部がすごかった。

演出、音楽、脚本、キャスト、アンサンブル、どれをとっても文句の一つも付けられないほどで、観客としてすこし悔しい!!って思えるくらい非の打ち所がなかった。

とにかくエンタメ。果てしなくエンタメ。

とりあえず下記は見た初日のツイートを貼る。

 

 

おわかりだろうか。

大変興奮している。

そのくらいこの舞台はおもしろかった。

横山裕さんの顔面が観たいがあまりに行ったはずなのに、舞台として最高のエンターテイメントで、休む暇がひとつもなかった。退屈な時間が本当にひとつもなかった。

それをとりあえず順を追ってなんとなく書いていこうと思う。

 

 

■脚本・演出がすごい!

この舞台の存在を知った時点でジレッタを読んだことがなかったので原作未読のまま行った(観終わってから読みました)。それもまた個人的には正解だったように思う。

まっさらな状態だったから全身で倉持裕節を感じることが出来た。

このことが、観劇後数日経ってもなお嬉しく思う。

 

脚本演出:倉持裕

音楽:宮川彬良

振付:air:man氏

名前見ただけで本来ならすご!やば!ってなるメンツなんだと思う。

私は下二人は名前も活動もなんとなく知っていたけど、お恥ずかしながら倉持氏のことはなんにも知らなかった。ウィキペディアを見てみても、まあ当然かすって来なかった感じだったし、事前資料は横山さん・ハマケンさんとの雑誌の対談のみ。

 

で、まあ横山さんの言葉をお借りして蓋を開けてみると!

この倉持裕氏の脚本・演出がとっても好きなやつでして!

なんか今までミュージカルとか舞台って、その時の推しが出ていたら確実にクソ舞台だろうなと思っていても行っていたし、それでクソ舞台でも推しを見る為だから推しさえいればそれでいいと思っていた。

要は観てみるまでわからない博打じみたものっていう認識だったんですよ。他の人が面白いって言ってるからって面白いとは限らないし。それにチケットだって安くない。どうせなら内容にも満足したいじゃないですか。

 

ジレッタもTwitterでは評判よさそうだったけど、やっぱり自分の目で見るまでは期待と不安が半分ずつあった。

でも!!ほんっとうに楽しかったんですよ、最初から最後まで!

目から耳から全身から入ってくる情報量が凄まじくて!息つく暇が本当にない!だからってずっと全力疾走しているわけでもなく、しっとりとしたシーンもあってしっかり緩急がついている。もう天才。天才だった。

 

この時の私に全面的な同意しかない。まじですごい。

 

てかジャニーズ絡む舞台っていつもこんな高水準で良質なクオリティなんですか?

もしそうならジャニーズで生きてきた人たちは恵まれているとしか言えない…

きっと予算がしっかりしているからこそ出来た場面もたくさんあると思うんだけど、とにかく倉持裕氏の脚本・演出によるところが大きいと感じた。

そもそも良い役者がどれだけ揃っていても脚本がアンマリ…な舞台は観た後に良いところを探すのが大変で、感想が基本推しくん・自担の顔面になってしまう。(逆に低予算でも脚本演出がしっかりしていればいくらでも面白く楽しくなることは知っているしそういう舞台も好き)

しかし見て分かるように、横山さんの顔面はもう褒めるまでもなく美しいのは当たり前だし役者ありきなのは重々承知なのだが、それよりも先に舞台についてを語りたくなってしまう演目だった。それって「観劇」においてとっても幸せなことで、文字通り私は幸せに満ちて劇場を後にした。

とにかく期待していたものをはるかに超えていて、舞台上の熱を全身に浴びた私の脳は、直感的にこれ大好きなやつだ!!!って本能に訴えかけていました。

 

そして5/20マチネの後のツイート

見事にほぼ演出のことしか呟いていなかった。

 

アンサンブルの方たちの熱量も本当にすごい。全員が全員でジレッタを作っているんだって感動した。あとね、個人的に好きなところはカーテンコールのときに、アンサンブルの方たちがそれまでに着ていた衣裳を一人ずつ違うものを着ていて、がんばってくれた衣裳たちにも拍手を送れるんですよ。ん~~すてき!この衣裳で出よう~って誰が言い始めたのかなあ。気になる。

 

 

■歌詞と曲がすごい!

ジレッタには歌が22ある。

その全てが倉持氏の作詞。

そして曲をつけたのはかの宮川彬良氏。

このタッグがまた最高すぎた。

パンフレットをぜひ買って読んでほしいんだけど、宮川さんの曲作りの仕方がすごすぎるのと、そのあとで分かるような分からないようなことを言っているのがああもうぐうの音も出ない天才。あと横山さんに対してもとってもうれしいことを言ってくれていたりするのでパンフレットは絶対買って全部読んでほしい!

 

もうね~歌詞も曲もとっても耳に残る。口に出したくなる。

もう最後に曲を聴いてから二日以上経つのに、歌詞を見ただけでメロディを思い出せるの本当にすごい。エッジが効いていていたりポップチューンだったり、でも王道の作り(しらんけど)をしてるから頭に残るんだろうなぁ。

あと倉持さんの書く歌詞がストレートで分かりやすい!言葉のセンスがとってもよくって、歌っている時に「あれ?何言ってる?」っていうのが無い。初見で何を言っているのか聞き取れないミュージカル音楽に出会ったことって、みなさんたぶん一度はあると思うんだけど、そういうのが無かった。歯切れのいい言葉が並んでいるのかなんなのか分からないけど、とってもすっと入ってくるからストーリー展開もわかりやすいし、歌がとっても効果的に使われている。

すごいなあすごいなぁ〜〜!!

 

 

■妄想歌謡劇がすごい!

ます最初に横山さんの歌に関して畏れ多くも言わせていただくと、大変失礼な話ではあるのだがハードルをかなり低く見積もっていたので、「あ、歌えてる!」という印象だった。(てか横山さんの歌声を好きになってしまっているので上手い下手とかどうでもよかった)

パンフレットを読んでみると、「本格的ミュージカル!と謳ってしまうと困るが、妄想歌謡劇だからこそできた。自分の歌を「味」として楽しんでいただけたら。」とあったのを見て、なるほどとなった。

 

そもそも原作つきの舞台は、世界観にもよるけれどそのキャラクターが上手く歌を唄える事実は描かれていない事の方が多い。

ジレッタの場合、小百合チエとジミー・アンドリュウスは歌が上手い設定だけれども、それ以外の門前を始め、オンちゃん、リエ、有木足、竹中社長など、歌が上手いなんて漫画のどこにも描かれていない。

そもそもこの「妄想歌謡劇」に歌が上手くないといけないルールなんてない。だってこれは、一見ミュージカルのように見えてしまうが「ミュージカル」という括りの舞台ではないからだ。冠に「妄想歌謡劇」とついている限り、妄想歌謡劇なのだ。

それがとっても効いている。

 

私はミュージカルの為に作られていない作品がミュージカル、もしくはそれに準ずるものに変換されたとき、平面のキャラクターが役者の色が入ったキャラクター像になるのが面白いと思っている。

横山さんが言っている通り、今回はそれを「味」として楽しむのが一番なのだろう。それがジレッタ!!

原作を大切にするのであるなら、歌が超絶上手い門前はなんかはそんなの門前とは違うような気さえする。それだけ横山さん自体があの空間の中でだけは「門前」だし、それに対してなんの違和感も抱かない。すごいなあ、役者だなあ…。

そう考えると余計にジレッタが楽しくなってくる気持ち、伝わればいいなあ。

(だからといって別にこのままでいいじゃんとは思って無くって、周りに引き上げられるようにだんだん上達していく横山さんの歌を公演期間の最後まで見届けられないことはとっても悔しい)

 

■横山さんがすごい!

言うまでも無く顔がかっこいいのはひとまず置いておいて、横山さんほとんど舞台に出ずっぱりで休む暇がほとんどない。平然とやってのけてるけど、本当にどれだけ稽古したんだろう。かっこいいなあ…。

ジレッタの話的に、最後は破滅の道を歩む結果となってしまうんだけど、横山さんはこの二ヶ月くらいずっとこの破滅エンディングを迎えなければいけない。東京はあと半分、そして大阪と、ずっとずっと破滅して、最後の最後で現実に固執するようなエンディングを迎えなければならないのだ。

これは勝手な想像だけど、役に入っていればいるほど気持ちの面でもきついだろうなあ、と思う。

竹中さんやハマケンさんが追加公演をすると横山くんが死ぬ、とおっしゃっているようだけれど本当にそんなくらい一回のカロリーが高い。歌って踊って演技して。言葉で言うのは簡単だし、ほんとに難無くやってるように見えるんだけど絶対大変だろうなぁ。舞台だけでも体力勝負なのに、それに加えてレギュラー番組収録や雑誌の取材とかあるんだから、本当に休んでいるのか心配になってしまう…。それでもきっと疲れたとか大変だとか言わないんだろうから、もういろんな感情で涙が出そう。

横山くんさんちょうかっこいいよ…。

 

あとツイッターを見ているとしょこたんもドラマにラジオに収録にとめちゃくちゃ忙しそうにしていて本当に本当にお疲れ様です、と素敵なチエを演じていただきありがとうございますとしか言えない。

仕事だから、と言ってしまえばそれまでだけど、みんな命削ってやっているんだなあってしみじみ思わされるとこれまた涙が出てきてしまう。本当に感謝しかない。

 

 

 

 

 

ここまでだらだら書いてきたけど、要は時間があったらジレッタを観てみてほしいと言いたい。

例の娘さんと同じことを言ってしまうけど、純粋にたくさんいろんな人に観劇してほしいなっておもう。ジャニーズの舞台でしょーって斜に構えるのはほんとにもったいない。横山さんの見せ場はたしかに多いけども、そういうことじゃない。横山さんを含めたジレッタが、いかに舞台作品として優れているかをいろんな人に体験してほしい。

 

座席に座って緞帳が上がったら、そこはジレッタ空間かもしれない。

まやかしで虚構でフェイク。そんな現実からジレッタに足を踏み入れてみて見えた景色ははたして妄想なのか、はたまた現実なのか。

頭が足りなくて内容を紐解こうとすると時間が足りないのでそれはゆっくり考えようと思う。

 

 

 

 

ここから先は完全ネタバレというか私が好きなジレッタのシーンの覚書!!

 

 

・オンちゃんと門前のやりとり

工事現場のやつは舞台ならではなんだなあ。シーンの切り取り方が上手だしここおもしろかった。倉持さん天丼すきよね

 

・ジミーアンドリュウスのフェイクスター

→イントロのブロードウェイ感!だいすき!ギラギラ!!テンションあがる!ショービジネスしてます感がとっても大好き!!余計に楽しかった!

 

・M14のアイドルの逆襲

→歌詞がとっても尖っている。アイドルのポップな曲調でずーっと棘のあることを言っているからこれもアンビバレントなのかな。なんかこのアイドルの逆襲と政治のやつに、倉持さんをとっても感じる。周りが大変なのに、チエとオンちゃんはずっと結婚資金の話をしてたり、っていう所がすきな人が作る曲。あーーでもこれって宮川さんがちゃんと倉持さんの頭の中に流れてるメロディをアウトプットしたから出来てることなんだよなぁ…スゲーー。

ここほんとアイドルとはを考えさせられる。

「アイドルになったからアイドルを名乗るんじゃない、アイドルを名乗るからアイドルになれるのよ」

この歌詞が好きすぎるんだなぁ。

 

・邪道の嘘つきも好き!!!

 

 ・間リエ

→舞台になったジレッタの中で一番好きなキャラクターかもしれない。ちなみに着ていた衣裳全部だいすきで欲しい着たい(似合わない)。リエちょういい女だったな~。プライド激高女なのに顔が美人だから言ってることに説得力しかない。チエとの諍いのところはもう~~離婚して再婚までしたくせに門前のこと大好きじゃんかわいい~~ってなってたなあ。チエとの掛け合いは女の醜さと強さがあってとってもすきだった~てかまじでユイカちゃんかきれいでかわいくて己の前世の業を呪った。

 

・門前と横山さん

→出だしからやばい。完全なるスターの出方。電話の出方がとってもいい。「門前」これだけでちょうかっこいい。とにかく女性を抱きしめたり接近する度に体格差萌えが止まらなかった。背高いし身体がしっかりしている…。そしていちいちおててが色っぽい。リエとのお歌のとき、すっごく声が優しいときがあってあ~門前やっぱりリエのこと好きだよな~~って思ったり。スライディングのところだいすき!笑うところなのにかっこいいとはなにごと。

ベロアジャケット~~さいこう。私ロングコートももちろん好きなんですけどあのなんか趣味わる~いかんじのさ~。すきだった。あの時の「どのリエだね」の言い方、あれでさえかっこいいんだけどめちゃくちゃ門前~~!!憎たらしさが出ていてすき!あとハロー・ジレッタの言い方、あれ大好きじゃない??みんな好きだと思う。あれちょういい。

ソファをひらりと飛び越えるところ!ずるいずるいかっこいい!

チエとソファに座ってるときにソファの背に腕を置くのもやばいあんなん好きでしかない。

 

あーもう書ききれないのでとりあえずやめ。

 

 

 

はーーーとにかく楽しかった!

なんか舞台芸術としてエンタメ性がとっても強いから、これはこれで映像化されない方が逆に良いんじゃないかって思うくらい。その分、たくさんの人に観てほしいーー!って思うんだけどそれも難しいからもうどうしたもんか、って感じだなあ。

あーーでも楽しかった!ほんと!ジャニーズというか関ジャニというか横山さんを好きになってなければ絶対出会えてなかったと思うと、いろんな巡り合いに感謝だなぁ。いろんなものに興味持って自分の目で確かめることって大切だなぁと改めて思った次第。

はぁ〜一万くらいでこんな楽しい時間を買えるなんて世の中すごい…。幸福度がマジでタカイ。ほんと役者さんたちにおひねりねじ込みたすぎる。そのぶん拍手してきたけど!!

上を下へのジレッタはさいこう!!

カンパニーのみなさんが大阪ラストまで怪我なくつっぱしれますように!

 


以下余談

 

続きを読む

アラサ―がジャニーズにハマった話

なんにしてもツイートをしすぎるからブログを書こうと思ったので書く。

今日は雨が降っているからちょっといい気分になりながら書く。

ほぼすべて自分語りの自己満マンモスたのしー私とジャニーズのお話。

 

 

 

 アラサ―の方は、まあそこそこいい年ではあるので私含め、十人十色、様々な人生を送って来られたと思う。

私もその一人で、それこそ色々なオタクをしてきた。

テニスの王子様およびテニミュは信仰対象だし、ジャンプの漫画が好きで今でもジャンプは毎週愛読している。ST☆RISHはいつまでも私の中の永遠のアイドルだし人生を助けてくれた。初めて買った漫画、名探偵コナンは現在92巻まで出ていて本棚を圧迫する原因の一つになっているし、そういやテニプリは単行本文庫本完全版って無駄に3種持ってるから誰かもらって欲しい。あとソシャゲにハマれば月に6桁の課金をしてたときもある。

 

音楽面に関しては主にハロプロが好きだ。初めて手にしたうちわは、それこそ人生で初めて行ったハロコンで親に買ってもらったセクシー♡8だった。つんく♂氏の中に住む女子高生に、アラサーの今でも多大なる憧れを抱いている。しばらく離れてた時もあったしスマで戻ってきたようなものだし握手会には行かないし熱心なオタクというわけではない。

でも、彼女達は私のなりたかった姿を体現してくれているから、そんな彼女達のキラキラを浴びたくて、応援したくて、成長がみたくて、行ける時に現場に脚を運んだりする。

 

オタクというよりはただの多趣味野郎かもしれない。

 

京極夏彦森博嗣がすきで、けいおん!の影響でちょっとバンドに憧れたからギターとか買ってみたりして、フェスに行ってみたり、すきなロキノンバンドのワンマンに行ったり、はたまたアニサマ田村ゆかり坂本真綾のコンサートに行ったこともあった。

ゲームにハマればポケモンの卵孵化させまくったし、モンハンもたぶんトータルそんなだけど800時間はきっとやってる。映画にハマったらとりあえず名作映画を端から観たり、たまに四季を観劇したくなるときは一番安くてほぼ最後列のC席(3000円くらい)にふらふら座ってたりする。

 

とにかくいろんなところをふらふらしている。友達が見たら特定余裕なラインナップだなこれ。

きっと好きなものがたくさん出来やすいんだと思う。全部全部楽しい。常に好きなことをしている感じ。

 

熱しやすく冷めやすいと言われればそれまでだけど、それでもやめれないものはやっぱりやめられない。隙をついて、タイミングを見て、好きなことをする。

これをみて娯楽を娯楽として楽しむのが上手いと思ってくれるひとがいればいいのになとおもう。

 

 

 

そんな私の人生には、ジャニーズのジの字がギリあるくらいしか無かった。

関ジャニに関しては曲もちょっと知ってるし顔もわかるけど、ジャニーズにハマったら負けだと思ってたし、自分がジャニーズにハマるなんて考えもしなかった。

デビューしたての時はドレミソラ見てたこともあって内くんかっこいいなって思ってたしみんな同郷だったからわー!すげー!って思ってたけどそれ以上でもそれ以下でもなかったな。

がんばっていきまっしょいは、3話までしか見ていない。まじかー残念って思ったけど、ほんとそれだけ。二回いうけどほんとにそれだけ。

そんな感じで普通の茶の間だった。

 

 深夜まで起きれるようになってからはジャニ勉を見てたけど、それはテレビっ子の延長線でしかなかった。(関西ローカルだいすきだった)ビーバップハイスクールとか今ちゃんが!とかと同じ感じでただなんとなく楽しく見てただけ。それだけ。

 

 

大学進学に伴い上京したころからテレビを観なくなった。

その頃から社会人になるまでのジャニーズの記憶はほとんどない。

赤西仁がメイサと結婚したことだったりパーナさん事件だったり、そういったネットニュースだけ知っていた。山Pと亮ちゃんがNEWSを脱退したのもそれで知ったくらい、ジャニーズに関して世間知らずだった。

そのぶんほかのことにお熱になったし、大二病もだいぶとこじらせた。

 

 

社会人になって、ちょっとずつテレビを見るようになった。

かといって仕分けはほぼ観てないしやってることもあんまり理解してなかった。大倉くんが太鼓の達人やってるのだけは観てたくらい。なんか太鼓の達人やってるから「太鼓の達人やってるわ~」ってかんじで太鼓の達人を見るために見てたくらい。

 

そんで久しぶりにみたジャニーズのドラマがごめんね青春だった。たぶんコードブルー以来、きちんと見たドラマだった。

これも小関くんと白洲が出るから観てた。ドラマはすっごい楽しんで観てたし、小関と白洲どうにか世間に見つからんかなと思ってた。

 (コスメの子と昭島司です)

 

 

そのあたりから、ちょっとずつ関ジャニの記憶がある。

時系列はよく覚えてないけど、前向きスクリームだったり、それこそキャンジャニちゃんの時は一瞬色々調べて大倉くんのラジオに行きついてからのレコメンとかを文明の利器を使って聴いたりした。

でもそれだけで、やっぱりなんにもなかった。あと一押ししてくれるなにかがきっと足りなかったんだろう。

 

 

関ジャムにモーニング娘。'15が出る。

地上波というのがすごく嬉しくて当然見てた。

しかも村上くんと安田くんとダンスする。もちろん楽しんで観た。

ダンス終わったあとキツくて苦しそうな顔をしてる村上くんをみて、すごい運動量なんだろうなと改めて感じ、安田くんが笑顔でやってるのがアイドルぽくていいなって思ってたくらい。まあアイドルなんだけどさ。

スタジオではかのんちゃんが体はってたりしてちょっとおろおろしたけど、笑ってくれてたから良かったなぁ。

でもそのときもそれだけ。

反省会でりほちゃんに叱られているのをみつつ、こうやって私たちの前に笑顔で立ってくれるのか、、ってただただ感謝した。

 

 

で、その約1年後。

 

モーニング娘。'16の北海道コンサート。

丁度その前の週にちぇる凱旋を見収めて、次はまーちゃんだ!って時だったなぁ。自分は北海道行く予定ではなかったけど、飛行機の欠航、宙ぶらりんのファン、やっぱり見ててつらかった。

でも色々重なって、流れてくる関ジャニさんのコンサートたのしかったツイを見ているうちに、自分も行きたくなって、結果東京2日目のドームにお邪魔させていただいた。

 

初見はとにかくすごかった。

お金の使い方がすごいし、衣装がたくさんあるし、光もたくさん使ってる。ネットで見てたけどグッズも破格だし、後々調べたら円盤もめちゃくちゃ安い。

そして、たぶん七年ぶりにきちんと見た関ジャニさんが、すごくすごくかっこよかった。

いまBlu-rayでそれを見返して、ああカッコイイなぁと改めて思っているとこ。

 

 

それがきっかけで関ジャニさんを好きになってしまったんだけど、その頃にまーちゃんがヘルニアになって医師の診断によりカレイドスコープ出ないって分かって、すっごく悲しんだ。

 

歌えない踊れないってどれだけ苦しいんだろう、腰はどれだけ痛いんだろう、って、彼女の苦しみを考えるとただただ辛かった。それで本当に本当に申し訳ないけどカレイドスコープ、チケット手放しちゃったんだよね、、、年始に行こうと思ってたテニミュも、2.5舞台も全然気分が乗らなくて友達に行ってもらった。

自分の事じゃなかったけど、なんかよくわかんないけどすっごくショック受けてて無気力だったんだ。13期も入ってこれからってときに、、、

 

でもきっとまーちゃんも頑張る子だからわたしも頑張ろうって思って、気分転換をしよーってなかんじで関ジャニさんのDVDを観て元気を出そうとしてた。私の思考はわりととってもあっぱらぱーだから簡単に元気でたんだけど。

その時たぶん既にpuzzleと∞UPPERSとEEが手元にあったので、丁度在宅期間だったから一気に見てた。あと同時期に録画に残ってたONを観て横山くんさんの顔面が好きになっていってたな。

 

 

あれよあれよと立ち直ったくらいに関ジャニさんのツアーは大阪まで来ていた。

リハビリも兼ねてまた今度は妹とお邪魔させていただいたんだけど、やっぱり楽しくて!

そこから先はズブズブだった。

ジャニーズWebだけにしようと思ってたけど気づいたらファンクラブに入ってたし、気づいたら会員証持ってた。

 

 

そして恐ろしいことにタイミングよく破門があった。

映画破門の番宣で横山くんさんを見るのがライフワークになってたし、破門観るのがめちゃくちゃ楽しみで仕方なかった。

結果、何度か見るハメになったし、今は円盤届くのを楽しみにしている。

 

 

 

長年、ジャニーズにはまったら理由はないけどやばいと思ってた。四半世紀、そう思っていた。

でも全然そうでもなかった。

いつもの日常に関ジャニが増えただけでより生活が楽しくなったし、前とあんまり変わらない。

変わったことをひとつ挙げるのであれば、悲しみを慰めてくれるものが増えたってことかな。

生きるのがもしかしたらまたひとつ楽になったかもしれない。お金はかかるけど。

 

 

そしてつい先日、5/9は横山裕さんのお誕生日だった。36歳おめでとうございます。

なんで好きになったかっていうと結局顔が好みってところが大きいな。私が知ってた横山裕よりもっともっとかっこよくなってたから、すぐ好きになった。

豪快に口開けて笑うお顔とかイーーー!!!ってしてるお顔がとくに好きだけど、おすまし顔もすきだよ。

目と眉毛が離れてるタイプだから前髪あった方が断然見栄え良くていいなぁと思うけど、おでこ出してても愛らしいからもうなんでもいいよ。おめめが鋭いのに笑うと弧を描くから秒でかわいくなっちゃうし、36にしてはあまりにも肌が綺麗すぎて溶けちゃいそうだし、美しさに憧れを抱いちゃうよ。でもしっかり毛穴があったりするので人間なんだなぁって安心しながらドキドキしてる。

 

まぁこうやって顔面の話ばっかりしてしまうけど、子供心と大人が同居していたり、男らしさに妙な憧れがありそうだったり、筋トレとトランペット続けてたり、それがうまくできたら見て見て!すごいでしょ!と言わんばかりに見せてきたり、内面は基本子どもでよしよししたくなるけどたまに大人な部分が見え隠れするときにちょっとドキッとしてしまいます。

 

 

何度も言うけどアラサーだから、色々道を通ってきた。

傾向としては基本年下を好きになってたし、年下のためにお金を使うのが好きだったはずなのに、なぜか関ジャニさんにお金を落とすことにもなってた。

 

原因はわかってる。

ライブに行ったからだ。

 

あのときライブに行かなかったら、きっと空白期間はもっと空いていた。

ライブに行って楽しいと思い、かっこいいと感じ、もっと知りたいと思えた。

 

もともと関ジャニ好きな友達なんていないし、ライブ行く時はきほん関ジャニ関係ない友だちや妹になってしまうんだけど、これからもそうなるんだろうな。

でもみんな不思議なことに関ジャニ行こうって言ったら断らないんだよね。

そこもすごいなぁ。

機会があったら行ってみたいって層は、思ってるよりいるんじゃないかなぁ。

間口が広くなればいいのにね、と思うので、今度のフェスは少ないかもしれないけどそういう人たちが楽しんでくれたらいいな、って思う。

 

 

あれよあれよと好きになって来週ジレッタも行くんですが、その時はまた感想かけたらいいな。 

きたいとふあんは半分半分!だけど楽しみが勝って全部帳消し!

 

 

締りがないけど眠たいからこれで終わろう。

今日はおやすみ。

映画「破門」は若者にこそ観てほしい

映画「破門」、観てきました。
これはリアルな人間の「ちょっとした暖かさ」と「ちょっとの勇気」がミソだと思いました。

大前提ですが、私は横山さんの顔面ファンです。
でも感想とダイマなのでなるべくフラットな目線で書きます。

※ネタバレはたぶんありません




とまあ観た直後はこんな感じでした。


■映画「破門」とは
ヤクザの桑原(佐々木蔵之介)とカタギの建設コンサルタント二宮(横山裕)が騙し取られたお金を追って奔走する大阪が舞台の映画。
テンポのいい会話劇や、佐々木蔵之介さん演じるヤクザのヤクザっぷり、そしてほぼ全員がネイティブ関西弁である事がウリ。



正直、佐々木蔵之介さんのファンや横山裕のファン、また名だたる名脇役の方達のファン以外はわざわざ選択しないであろうこのタイトル。
とくに今をときめく若い人は「ヤクザもの」「任侠もの」にそもそも興味を示さないと思う。
世の中にはエンタメがありふれている。
楽しいものなんて探せば沢山あるし、今手のひらの中にある自分の「楽しいもの」だけで満足している人も多いと思う。

けれど、私はそんな「若者」に、是非この映画を観てほしいと思っている。


映画「破門」は前述のツイートの通り、恋愛ものでもない、スカッとするわけでもない、感動の押し売りでもなく、どんでん返しがあるわけでもない。
メインになるのはヤクザ間のやり取りと、それに振り回されるカタギの男。
結構それだけな気もする。

じゃあ何が楽しいの?おもしろいの?と問われれば、
人間の「ちょっとした暖かさ」だったり「ちょっとの勇気」
だと私は思う。

ヤクザものの義理人情を介して、リアルな人間の「どうしようもなく人間であるところ」や「人のにじみ出る優しさ」を感じることが出来る。
それが決して押し売りのようなものではなく、誇張されていないところが魅力的で、それに気づけた時に観ている側は「ほんのりと暖かい気持ちになれる」。

もちろん、サクサクと進むストーリーや会話劇も面白いのだが、所々に散りばめられている「ユーモア」がまた面白い。
これに気づいて、これが面白いな、と思った時に、私はなんとなく「大人の仲間入りをしたな」と感じた。

世の中、面白いものはたくさんあるのだけれど、この映画「破門」を観て「面白い」と思えると、なんだか大人になったような気分にさせてくれる。
きっと「楽しい」の引き出しをひとつ増やしてくれる。
私の中にある「楽しい」の幅を広げてくれたような気がした。

故に、多感な時期である若者にこそ、この映画を観てほしいなと私は思う。
「破門」を観て、「いいな」と思ったときに感じる「なんだかオトナになったかも」感を、是非感じて欲しい。

まあそれは目に見えるものではなく、気分の問題なのだけれど。



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